腐った鶏肉を食べたらどうなる?健康への影響と正しい保存方法

腐った鶏肉食べたらどうなる?

牛肉や豚肉に比べて手ごろな価格で手に入る鶏肉は、共働きの家庭や一人暮らしの方にとっては重宝されがちです。週末に食材をまとめて購入することも多いでしょう。でも、買った鶏肉の賞味期限を見落とし、気づいたら期限切れ…そんな経験はありませんか?

 

腐った生肉は食中毒の恐れがありますが、「賞味期限を少し過ぎただけなら大丈夫かも」と考えることもあるかもしれません。

この記事では、腐った鶏肉の危険性と、鶏肉の正しい保存方法について詳しく解説します。

目次

腐った鶏肉を食べたらどうなる?その影響は

腐った鶏肉を食べるとどんな影響があるの?

腐敗した食材は危険

腐りかけの鶏肉を食べると、風味が劣化するだけでなく、健康リスクも高まります。賞味期限を少し過ぎただけの鶏肉は、適切に調理すれば問題ないこともありますが、見た目や臭いが変わっていたら食べない方が無難です。

体調不良を感じたらすぐに医師の診察を

    食中毒の典型的な症状には、食後しばらくしてからの下痢や腹痛があります。多くの場合、症状は数時間で収まりますが、免疫力が低い方や高齢者、小さな子供では重篤化することも。

     

    症状が続く場合は迅速に医療機関を受診しましょう。

    以下に、鶏肉関連の食中毒菌についてまとめました。

     

    「カンピロバクター」

    嘔吐、発熱、下痢、腹痛、血便

    内部温度を75℃で1分間保持

     

    「サルモネラ」

    嘔吐、下痢、腹痛

    内部温度を60℃で15分間保持

     

    これらの菌は温度に敏感なので、十分な加熱が必要です。また、調理器具や手の清潔を保つことで、他の食品への感染を防ぐことができます。

     

    鶏肉が鮮度を失うとどう変わる?

    鶏肉が鮮度を失うとどう変わる?

    鮮度の低下による外観の変化

    • 色が褪せる
    • 水分が増える
    • 表面がぬるぬるする

     

    新鮮な鶏肉は活き活きとしたピンク色で、適度な弾力があります。鮮度が落ちると色が褪せ、水分が増え、表面がぬるぬるしたり、糸を引くようになることもあります。

    滑りやすい鶏肉は食べるのを避け、新鮮なものを選びましょう。

    風味の変化

      鶏肉の鮮度が落ちると、風味にも特徴的な変化が現れます。

       

      煮てみると、その変化は一層明確になります。鶏肉が古くなると弾力を失い、独特の苦みや酸味が増加します。味に違和感を覚えたら、それ以上食べるのはやめた方が良いでしょう。

       

      十分に加熱しても、食中毒を引き起こす菌が完全に除去されない可能性がありますし、風味が落ちて不快な味になることもあります。

      臭いの変化

        鮮度が失われた鶏肉は、酸っぱい臭いやアンモニアのような強烈な臭い、または腐敗臭を放つことがあります。このような不快な臭いがする場合は、食べずに廃棄することをお勧めします。

        調理済みの鶏肉でも、鮮度が落ちると同様の臭いがすることがあるので注意が必要です。

         

        鶏肉の保存期間

        鶏肉の保存期間

         

        一人暮らしや共働きの家庭では、週に一度の大量買い物で鶏肉を購入することが多いですが、その鶏肉を一週間新鮮に保つにはどうすればいいのでしょうか。

        ここでは、冷蔵と冷凍の2つの保存方法を見ていきましょう。

        冷蔵での保存

          生鶏肉を冷蔵庫で保存する場合、その賞味期限はおおよそ2〜3日です。したがって、1週間持たせるのは難しいでしょう。早めに調理して食べることをおすすめします。味付けして適切に調理された鶏肉なら、2〜3日間は冷蔵庫で保存できます。

           

          冷蔵保存に適したメニューとしては

           

          • モモ肉のグリル
          • から揚げ
          • 鶏の酢煮
          • 蒸し鶏と野菜のマヨネーズ和え

           

          などがあります。

           

          特に鶏の酢煮は、お酢が微生物の増殖を抑制する効果があるため、保存に適しています。

          鶏肉は部位によって異なる味わいや食感を楽しめるので、色々なレシピを試してみてください。

          冷凍保存の方法

            鶏肉を長持ちさせるための最適な方法は冷凍です。適切に冷凍された鶏肉は約3週間持ちますが、時間が経つにつれて品質は徐々に低下しますので、早めに使い切ることが望ましいです。

            効果的な冷凍方法は以下の通りです。

             

            • 鶏肉を一切れずつラップで包む
            • ジップ付きの袋や保存容器に入れる
            • 冷凍した日付を記録しておく

             

            日付を記録することで、いつ冷凍したか一目でわかり、予期せずに腐らせることを防げます。

             

            冷凍した鶏肉を使いたい場合は、必要な分だけを冷蔵庫に移して、半日から1日で解凍するのが最適です。朝出かける前に冷蔵庫に移すと、夕方には適切に解凍されています。

            急いでいるときは、電子レンジの加熱や解凍機能が役立ちます。

            総括

            新鮮な食材を無駄にするのは惜しいですよね。鶏肉は賞味期限が短いので、早めの消費や適切な保存が大切です。

            この記事で、鶏肉が新鮮でなくなったかどうかを判断する方法について詳しく説明しました。

            ポイントをおさらいすると、以下の通りです。

             

            • 腐った鶏肉からは食中毒のリスクが生じる
            • カンピロバクターやサルモネラ菌などの食中毒菌が鶏肉に潜むことがある
            • 新鮮でない鶏肉は見た目、味、臭いで判断できる
            • 早めに料理するか、調理後に適切に保存することが効果的
            • 鶏肉を冷凍すれば、最大3週間保持できる

             

            以上のことを理解し、鶏肉の取り扱いには十分注意しましょう。健康な人でも鶏肉由来の食中毒は注意が必要で、特に高齢者や幼児にはリスクが高まるため、鶏肉の扱いには特に気をつける必要があります。

            よかったらシェアしてね!
            • URLをコピーしました!
            目次