強烈な印象を与える赤唐辛子ですが、実は生で食べることもできるのです。
普段はスパイスとして親しまれている赤唐辛子を、食材としてより深く探ってみましょう。
赤唐辛子とは？
赤唐辛子は食材でありスパイスでもある
赤唐辛子はナス科に属する食材で「なんばん」や「チリペッパー」としても知られています。
若いときは緑色の「青唐辛子」と呼ばれますが、熟すと赤くなります。
生でも乾燥させてもよくスパイスとして用いられます。
食品成分情報では、唐辛子の葉や生、乾燥状態、スパイスとしてのカテゴリーに分類されることがあります。
赤唐辛子の栄養成分
赤唐辛子には葉と果実にビタミンAやCが豊富に含まれています。
種類によって異なる栄養価
唐辛子の種類や状態によって栄養価が変わります。
緑色の唐辛子はビタミンCやEが豊富で、ドライ唐辛子はビタミンEやB6が主に含まれています。
新鮮な赤唐辛子もビタミンCやEが多いです。
特に注目すべきは、緑色や新鮮な赤唐辛子に多いビタミンCが、ドライ唐辛子では大きく減少することです。
赤唐辛子の体への効果
辛さの原因であるカプサイシンには食欲を刺激し、エネルギー変換を促進する効果があります。
また脂肪の分解やアドレナリンの分泌を高め、発汗を促す効果もあります。
赤唐辛子の主要産地
日本国内の主な産地には、東京、大分、北海道などがあります。
赤唐辛子は生で食べられる？
見た目の強烈さとは裏腹に、実は赤唐辛子は生で食べることもできます。
一見すると考えられないかもしれませんが、どのような味わいがあるのでしょうか？
ピーマンのように生食可能
赤唐辛子を生で食べると、独特のマイルドな辛さと風味の深みがあり、ジューシーさの中にも繊細な美味しさがあります。
生での保存期間は？
赤唐辛子の保存は他の野菜と同じで、冷蔵庫での保存が適しています。
おおよそ1週間が消費の目安ですが、その前に食べることをおすすめします。
食べる際には種周りの状態をチェックしてください。
赤唐辛子を生で食べる際の注意点
赤唐辛子は野菜に分類されますが、生で食べる際に注意すべき点があります。
どのような点に気を付ければよいのでしょうか？
辛さに注意が必要
生の赤唐辛子は比較的マイルドな辛さですが、それでも辛みを感じます。
辛いものが苦手な人は、摂取時に刺激が強く感じられるかもしれません。
自身の感受性を考慮して食べるか決めてください。
下痢のリスクに注意
赤唐辛子の摂取による下痢は、カプサイシンが胃腸の動きを促進するためです。
通常深刻な症状は見られませんが、頻繁な排便により肛門が荒れることもあります。
胃腸が敏感な人は摂取量に注意してください。
赤唐辛子のアレンジ方法
赤唐辛子は焼いても浸けても味わい深い食品で、野菜としてもスパイスとしても様々な使い方で楽しめます。
辛味噌の作り方
赤唐辛子と味噌の組み合わせは最高です！
辛味噌の作り方は以下の通りです。
唐辛子を洗い、水分を拭き取り、細かく刻みます。
セサミオイルで唐辛子とにんにくを炒め、砂糖と味噌を加えて弱火で混ぜます。
最後にみりんと酒を加えて更に混ぜ、冷ましてから保存容器に移します。
赤唐辛子のしょうゆ漬けの作り方
赤唐辛子をしょうゆで漬けると、風味豊かなサイドディッシュに変わります。
まず唐辛子をきれいに洗い、水分を拭き取り輪切りにします。
消毒したビンに入れ、しょうゆをかけて冷蔵庫で保存します。
すぐに食べたい場合は、電子レンジで温めると良いでしょう。
しょうゆに色が付いたら食べ頃です。
赤唐辛子、ちくわ、小エビのスパイシーペーストの作り方
新鮮な赤唐辛子は、辛さが控えめで、ピーマンやししとうのように手軽に楽しめます。
この赤唐辛子を使って、ちくわと小エビのスパイシーペーストを作ってみましょう。
赤唐辛子を洗い、斜めにスライスします。
ちくわも同様にスライスし、オリーブオイルでにんにくと一緒に炒めます。
その後、赤唐辛子、ちくわ、ちりめんじゃこを加えてさらに炒め、塩と醤油で味付けし、最後に黒胡椒を振ります。
統括
赤唐辛子はナス科に属し、食品成分表示では「とうがらし（葉・生・乾燥）」として表されます。
赤唐辛子の葉と果実にはビタミンAやCが豊富で、特に生の唐辛子にはビタミンCが多く含まれますが、乾燥させるとほとんど失われてしまいます。
カプサイシンには、食欲を増やし、エネルギー代謝を高める効果があります。
生の赤唐辛子は柔らかな辛みと豊かな風味が特徴で、冷蔵保存する場合は1週間以内に食べることが推奨されます。
また、辛い食品は胃腸の動きを活発にすることが知られています。