サバは腐るとどうなるの?危険なときのサインと鮮度の見分け方

サバが生きたまま腐るって本当?

    「サバ缶」がブームになったことは記憶に新しいですが、日常的にサバを食事に取り入れている方はどれほどいるでしょうか?

     

    市場に出回る缶詰の水煮や味噌煮のサバは使い勝手が良く、さまざまな「サバ缶レシピ」が人気を博しています。スーパーマーケットでよく見かけるサバをどう保存し、鮮度が落ちた鯖をどう見分ければ良いのでしょうか。

     

    本記事では

     

    • 鯖が腐るサイン
    • 鮮度の落ちた鯖のリスク
    • 鯖の腐敗過程
    • 鯖の適切な保管方法と期間

     

    について詳しくご紹介します。

    目次

    サバ (鯖) の基本情報

    サバの基本情報

     

      サバは、スズキ目サバ科サバ属に分類される魚で、日本では茨城県、長崎県、静岡県の沿岸部で多く捕れます。

       

      最近はサバを使ったレシピが流行し、特に缶詰のサバを使った料理が人気を集めています。手軽さと栄養バランスの良さで、健康に気を使う人々に好まれています。

      栄養価の詳細

        サバは高栄養価で知られ、100グラムあたり419キロカロリー、糖質は0.1グラムです。塩漬けのサバの場合、カロリーは100グラムあたり291キロカロリーです。

        アニサキスのリスクについて

        サバには野生と養殖の二種類があり、アニサキスに関するリスクは野生のサバに重要で、養殖された魚ではサバを含むほとんどの種で寄生虫が稀です。陸上や人工水域で養殖される魚は、餌や育成環境が厳格に管理されているため、アニサキスを摂取する可能性は非常に低いです。

         

        サバは腐るとどうなるの?危険なサインと鮮度の見分け方

        サバは生きたままでも腐る?|見極める方法

         

        鮮度が落ちたサバの特徴には、どのようなものがあるのでしょうか。腐敗が進んだサバの見分け方を解説します。

        鮮度が落ちたサバの見分け方

        腐敗が進んだサバには次の特徴があります。

         

        • 触感は滑りやすくヌメリがあり、粘り気も感じられます
        • 匂いは酸性が強く、腐臭がします
        • 外観では色が暗くなっており、特に血液の多い部分が顕著です

         

        市場で売られているサバの鮮度は、色の変化を見て判断すると良いでしょう。黒っぽい変色が見られる場合は鮮度が落ちている証拠なので避けるべきです。血が滲んでいる部分は特に変色しやすいので注意が必要です。購入後のサバの鮮度を確認する際は、ヌメリや粘り、匂いに注意しましょう。

         

        ヌメリはサバ特有の臭いを強め、匂いも重要な判断材料になります。肉質が軟らかく崩れやすいサバは、腐敗が進んでおり、食中毒のリスクが高いため、食用には適しません。

        劣化したサバを食べたときのリスク

            劣化したサバを食べるとアニサキスによる食中毒のリスクが生じることがあり、健康に害を及ぼす可能性があります。アニサキスは生の魚介類に生息する糸状の寄生虫でサバのほか、サンマ、イワシ、マグロ、サケ、アジ、カツオなどにも存在します。

             

            加熱処理によりアニサキスは死滅するため、魚を十分に加熱することが予防策として推奨されます。生のアニサキスを摂取してしまうと、強い胃痛や下痢、アレルギー症状などが現れることがあるため注意が必要です。

            サバの劣化を促進する3つの要因

            サバは鮮度が大切ですが、劣化を早める要因には何があるでしょうか。サバの劣化を招く3つの条件を挙げ、新鮮さを保つ方法を考察します。

             

            それは、使用推奨期限の過ぎたサバ、室温での保管、訳あり品の購入です。

             

            サバは本来劣化しやすい食品です。使用推奨期限を過ぎると劣化が加速し、適切な冷蔵・冷凍をせず室温で保管された場合も劣化は急速に進みます。値引きされた訳あり品を選ぶ際は、鮮度や品質に注意が必要です。これらは色が暗く変色することが劣化の兆候です。これらの要因を考慮し、サバを購入・保管する際には、鮮度管理に特に気を付けましょう。

             

            サバの栄養素とその効能

            サバの栄養素とその効能

            サバが提供する健康成分

            サバには脳機能をサポートするオメガ3脂肪酸、DHAとEPAが豊富に含まれています。これらはサプリメントとしても利用され、認知機能の維持に寄与します。さらにビタミンB群、ビタミンB12、ビタミンD、葉酸も含まれており、これらのビタミンは主に魚介類から摂取されるため、肉類だけでは補えない重要な栄養素です。これらの栄養素を日々の食事に取り入れることは、バランスの良い食生活を送るために推奨されています。

            サバを食べることの利点

            サバは焼く、煮る、生食など様々な調理法で楽しめる食材で、それぞれの調理法で豊富な栄養素を摂取できます。サバには次のような健康上の利点があります。

             

            • 脳に活力を与える効果
            • 糖尿病
            • 心疾患
            • 動脈硬化の予防
            • 血流改善
            • 中性脂肪の減少
            • コレステロールレベルの低下
            • 貧血防止
            • 妊婦における胎児の発育促進

             

            などです。

            妊娠中にサバを推奨する理由

            妊娠中の女性にサバを推奨する主な理由は、サバに含まれる豊富な栄養素、DHA、EPA、カルシウム、タンパク質にあります。DHAやEPAは、赤ちゃんの脳発達に欠かせない高品質な脂質で、身体で合成することができないため、食事を通じて摂取することが重要です。

            サバの適切な保存方法と保存期間

            サバの適切な保存方法と保存期間

             

            サバの鮮度を保つための保存方法と、どのくらいの期間保存できるかをご案内します。

             

            冷蔵保存ではチルド室を使用し約2日~3日が目安です。チルド室は「約-3℃」で保たれることがJISにより規定されており、半凍結状態で肉や魚を保存するために使われます。

            冷蔵庫でのサバの保管方法

            サバを新鮮なまま保存し、味を保つためには以下の手順に従いましょう。

             

            まず、サバを冷たい水で洗い、臭みを取り除きます。

            次に表面の水分を拭き取り、チルド室で保管します。

             

            チルド室がない場合でも心配はいりません。冷凍保存によってもサバを美味しく保つ方法があります。

            冷凍でのサバの保管方法

            サバを冷凍する場合、最大2週間~3週間が保存の目安です。

             

            サバをラップでしっかり包み、空気が触れないようにしてから、密閉可能な保存袋に入れて冷凍庫で保存します。食べるときは自然解凍がおすすめです。

            サバを活用したレシピ

            サバを活用したレシピ

             

            余ったサバを活用したり、大量に使いたいときには以下のレシピがおすすめです。

            味噌煮

            サバは濃厚な調味料との相性が抜群です。

            特に味噌煮はサバの栄養素を存分に活かせる健康的な料理で、味わい深い一品になります。

            シンプルな焼きサバ

            サバをシンプルに焼いてみるのも良いでしょう。

            焼いたサバに新鮮な大根おろしやレモンの果汁をかけると、魚の風味が引き立ち、よりフレッシュな味わいになります。

            総括

            サバが新鮮かどうかを判断する際には、におい、外観、触感を確認しましょう。

            強い魚臭、暗く変色した色、粘りがあり柔らかく変質しているかどうかを触って確かめることが大切です。

             

            これらのポイントを押さえて、サバの鮮度を見極めることができます。

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